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瓦葺きの流れ

瓦葺きは、どの瓦にも共通の下準備があります。

瓦にもいろいろな種類があるとご紹介しましたが、どれも共通点する準備があります。

それは 「瓦割り」 と言う割り付け作業と、「桟木(さんぎ)」 と言う木材を割り付け通りに打ち付ける工程です。
現在主流の 「引掛け葺き」 と言われるこの工法は土を使わずに施工でき、強力に固定できるメリットがあります。

ここではその流れをご紹介いたします。


瓦の下地つくり

① 瓦割り

大工さんが作った精密な野地。寸分の狂いもありません。 (棟の隙間は、換気棟のための穴。)

瓦屋がまず行う初めの仕事が 「瓦割り(かわらわり)」 です。これは瓦を割るのではなく、瓦の割付けの事です。

新築 (一部改築工事) の場合、屋根に乗せる瓦が丁度納まる屋根の大きさを計算し、大工さんに屋根の横幅と縦の長さを伝えてお願いします。この作業を瓦の割付け、すなわち 「瓦割り」 と言います。
大工さんは毎回、正確に依頼通りの大きさの屋根を寸分の狂いなく、ミリ単位で造ってくれます。これはさすがだと思います。割付けが間違えると、瓦葺きの時点で苦労するばかりか、どこかに無理が生じ、仕上がりに影響が出る場合がありますので慎重に行います。

② 水切り

小口キャップ 野地の先端部分を雨から守ります

「軒先水切り」 と言われる金属製の部品。 軒瓦のない平板瓦、洋瓦等に設置されます。

まず最初に屋根につけられる部品が、「軒先水切り」 など雨にぬれやすい部分を守るための金属製の水部品です。

日本瓦には 「軒瓦」 と言われる軒先専用の瓦がありますので、水切りを設置する必要はありませんが、平板瓦や洋瓦、ルーガなどは雨水が裏側にまわりやすいため、水切りで雨水を雨といに誘導します。

③ ルーフィング

ルーフィングで覆われた屋根。 この状態なら、もう雨は大丈夫です。

ルーフィングとは、防水のための下葺き材です。

湿気だけを透すタイプや、厚くアスファルトが塗布してあるタイプなど数多くの種類があります。

私どもは、「ゴムアスルーフィング」 というゴム層があるアスファルトルーフィングを使用します。瓦を強力に固定するため、膨大な量の釘やビスを使用します。ルーフィングにゴム層があることにより、施工中の釘穴からの漏水を抑えることができ、また時間が経過するにつれて熱でアスファルトが溶け、重ね目が密着する設計になっています。

このルーフィングの出来が、将来雨漏りのリスクを左右すると言われるほど、手を抜けない工程です。

④ 瓦桟打ち

瓦桟 (横棒) を打ち終わった状態。 縦線が縦キズリ。

ルーフィングを敷き終えたら、瓦桟を打つための瓦割りをします。

瓦桟は縦キズリの上に打ちます。縦キズリは、垂木の上に打つ厚さ3㍉ほどの板で、ルーフィングを抑えるためだけではなく、瓦桟に水がためないためのスペーサーなどの役割があります。

⑤ その他の下準備

棟金具

棟金具は、地震や台風で被害を受けやすい棟の瓦を建物にしっかりと固定するための金具です。
ステンレス製で錆に強く、大変強力な金具です。

この金具に 「棟垂木」 と言われる角材を固定し、棟の瓦を棟垂木にビスで打ち付けることにより完全に建物と一体となり、地震の激しい揺れや、台風の強烈な風にも耐えられるのです。



捨て谷

壁際は、雨漏りのリスクが高い個所です。

そのため、傾斜のある壁際に捨て谷を設置します。捨て谷は壁際に浸入した雨水を軒まで流す、樋の役割をします。

けらば捨て水切り

平板瓦や洋瓦のように、けらばの瓦を後から被せる工法の瓦の場合、壁際と同じように雨水の浸入のリスクがあります。

捨て谷と同じように、けらばの瓦から浸入した雨水を軒まで流すために瓦の下に設置します。   





これでようやく下準備完了です !!
瓦屋根はすぐに葺き始められるわけではなく、こうした下準備に意外と手間がかかるのです。
この後、いよいよ瓦を屋根に上げる 「瓦上げ」 の作業です。

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